FC2ブログ

Entries

検査

「検査をしましょう」と、言われて断り切れなかった。
「かかりつけ医」になってもらった以上、従うのが当然だ。
大体、医者にかかるという事は身体の不具合をよくしてもらうためだ。
もっと肝が据わって「私は元気です」と、少々のことにビク付かなくなったら、いいのにと思う。
「4月6日 エコー検査をします。
朝食抜き、薬も飲まずに8時10分までに来院してください」
数日前から私はビクついていた。
血圧は安定しない上昇気流だし、落ち込んでいた。
しかし何故か前日になって、まな板の上の鯉の気持ちになった。
風呂に入って、ちゃんと首を洗ったら・・心も洗われた。
前日の夜は早目に寝ようと思っていたが、いつもと同じ時間になった。

朝の8時前から医院の前に立って、開院を待った。
ゆったりした時間にゆったり景色を眺めた。
普段は見られない・感じられない無の自分になっていた。
近くの小学校校舎が去年から新築工事をしていたが、工事用の囲いが取り除かれて姿が見えるようになった。
なんとも洒落た設計の校舎だ。
南に目を移すと、普段は見られない高校のサクラが満開だ。
その2本の大木になったサクラはそこにある事さえ気付かない。花が咲いて、あああそこにもサクラがあったのだと・・。
医院の横の道をバイクが走る、乗用車が走る。絶えることがなく走る。
毎朝、この人たちはこんなに慌しく出勤しているのだろうか?
電車が走る、8両編成の電車だ。
多分満員だろう。

検査が始まった。
ベッドに横たわった。
両手は畳んで、肩の脇に置く。
看護師さんが衣類をまくしあげて、驚いたような声で言った。
「まあ、贅肉が無いですねえ」「ほんとに・・」医師も相鎚を打った。
ゼリー状のものを腹にたっぷり塗って、医師は丁寧に検査してくれた。
終わって説明してくれたが、ちんぷんかんぷんだった。
どことどこに水が溜まっていますとか、朝食を抜いている割りにはなんとかが大きいとか?
自分の身体の中の事は知らない。内臓の何がどこにあるのかも知らない。
「しかし歳相応のもので、薬を飲んでよくなるとかという事は無いのでしょう?」「そうですね」
「私は何がどうなっても手術とかはしないつもりです。願わくばコロリと・・。
ただし最近は動作が鈍くなるし、物忘れが多くなって・・あせっていました。
あせっても仕方のないことですのにねえ」・・私。
「そうですよ、現状維持をするのが難しくなって来ますしね」・・先生曰く。
「ただしボケるのだけは嫌です」・・私。
「ボケないためにはいろんんな事に興味を持つことです。広く浅く・・」・・先生の言葉。san23.jpg

医師の顔は優しい。まるで仏さんのようだ。
よく見ると、眉毛に白髪が混じっている。
私の眉毛にも白髪があって気になっていたので、同類の人が居てもっと親しみを感じた。
院長先生は、まるでメンタルの先生でもある。

午後は安心して公園を散歩した。
23度の陽気で、汗が出たので今年初めてのアイスクリームを買った。
スポンサーサイト



0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://yok3ko.blog87.fc2.com/tb.php/445-2f49b933
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

Categories Archives

Monthly Archives

Recent Trackbacks

Profile

yok3ko

FC2ブログへようこそ!

Extra

プロフィール

yok3ko

Author:yok3ko
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード