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お抹茶

ひと月に一度の「抹茶の日」で、出かける。
近くにある施設の一画にある喫茶店。
普段は客が少なくて、閑古鳥が鳴いているのでは?
この日ばかりはボランティアのスタッフが揃う。
私達3人のために、席を確保してくれていた。
去年から友達になった人を加えて3人でお抹茶をいただく。
「ここのお抹茶はおいしいわ」
人生の荒波を越えて来た人は、お抹茶のおいしさを褒める。
私にはお茶の味はわからない。
どこで飲んでもお抹茶はお抹茶でしかない。
ここは生協がやっている施設である。
まだ新しいが、着ない服を寄付してハンガーにかけて売っている。
「どれでも100円だよ」
気軽に100円ならと以前にも買ったが、今日も買った。
(こんな派手な服を着られるだろうか?)と、思いながら。
「ここで溜まったお金で花壇の花を買うのですよ」
「ほうう、どうりで花が見事にたくさん咲いていますねえ」
花壇が元気なところは、そこに住む人も元気だ。
約1時間、そこでお喋りした。
「お喋りは大事なのよ。また会いましょうね!」
公園の花を見たりして帰ったら・・昼近かった。
午後は用足しに出かけた。
郵便局、買い物を一気にすませての帰り道。
いつも通る道をキョロキョロしながら歩く。
庭先の花を見たり、家を見たりする。
しばらく雨戸が閉まったままのお宅が、今日は開いていた。
ここのご主人が誰かを見送っていた。
立ち止まって、車を見送って、ご主人である奥さんに話かけた。
「しばらく雨戸が閉まったままでしたが・・」
「そうなんです。大変だったのです」
大きな家で独り住まっている。
数年前にご主人を亡くした。
「上がって下さい」と何度も勧められたが、午後の用事がありますので・・と固辞した。
そこで入口の花壇のブロックに腰下ろして「大変」な話を聞いた。
脳腫瘍で、4か月間の入院・手術だったらしい。
腫瘍が頭の珍しい所に出来て、私は先生のモルモットです・・と言う。
「主人も見送ったし、子供たちもそれなりに片付いたので、もういつどうなってもいいのです」
こういう人って凄いなあと思う。強いなあと感心する。
彼女の頭も帽子を脱いだら、禿ていた。
「隣の奥さんはお元気かしら?施設に入っているはずだけど・・」
気になっていたAさんの安否を聞いた。
「お元気ですよ。私も会いに行こうと思うのですが、今度一緒に
行きませんか?」
「そうですねえ、そのうちに・・」答えを濁した。
入院生活が長かった彼女は、あの距離を歩けるだろうか?
毎日のように、買い物で通る彼女の家の前の道。
これからは、元気に回復していく様子を見ていよう。
70歳はガンになりやすい年齢だと言っていたが。
彼女も以前は、元気そのもので、悪い所は無かったと言う。
どこも痛くはなかったと言う。
腫瘍のために脳が変化して、字も読めなくなったと嘆いていた。
私の周りにまたひとり、ガンを患う人が増えた。

「さくらの下の チューリップも撮ってね カメラマンさん ありがとう」eke5.jpg





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